岐路
※大前提として、サロン内記事での発言や内容は口外禁止です
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「いきなり過疎っとるやないか」
「おい、野村バッくれたか?」
そう焦るでない
表に見えないだけで野村という男は
こち亀の中川ぐらい忙しいのだ
そうだ、時間の管理が下手なのだ
今日はまた昼から動かないといけないのに
この時間になってしまった
出勤時に見てくれりゃいい
昼飯時に動画を観るより通信代を食わずに済むぞ
さて、どれからいこうか
人生の岐路に立った時どうするか(ayaka氏)
こいつはヘビーだとマーティーなら言う
長くなりそうな匂いがプンプンしてるが
このタイミングで眠気が来た
ほどほどに書いてみよう
ハッキリと覚えているのは、幼稚園の年少の頃だ
母方の祖父母の家に、大きな古い仏壇がある
その左上には数枚の遺影が掛けられている
誰か訊ねると、曾祖父母だと言われて寒気がした
子供心に思ったのだ
ン十年も生きて、この写真一枚しか残らない
この人達の声を聞く事も叶わない
どういう人だったか訊いても朧げな記憶の昔話だけ
人生とは何たるかを考えた
名を残さなければ、と直感的に思ったのだ
当時から安直な選択をするので、
有名になるには
・面白い有名な人になる(この頃から映画とお笑いが好きで得意だった)
・とびきり悪い事をする
この二択だった
親が好きだったので、後者は避けようと思った
その時の選択が今に繋がっている
答えを先に言うなら、殆ど勘で生きてきた
松竹に入りたかったのに、吉本を選んだ
辞めようと考えていたタイミングで河野から声がかかった
10年やって、河野から解散を切り出された時
正直「面倒くせぇ」と思ったけど説得して踏みとどまらせた
岐路というのは幾重にも目の前にやっては来て、僕を迷わせた
この前もふと、劇場の向かいのタバコ屋で
小銭を転がしている僕の後ろをカップルが通った
花月を観終わった感想を言いながら、飯屋にでも向かうんだろう
羨ましいなと思った
あの時、潔く辞めてしまって
あいつと一緒になっていたら
俺はこいつだったかもしれない
そんな事を思いながら劇場に戻って、
その日三本目の漫才をやった
酒が残り過ぎていたし
ネタ尺の事を言われてカチンと来てたので
何のネタをするか忘れて喋り出して
めちゃくちゃ噛んだ
また辞めたくなった
岐路は毎日やってくる
その岐路を選んで歩みを進める日もあれば
蓋をして目を瞑る日もある
そして帰路につく
何キロにも感じる家路は足取りが重い
待っている人がいないから
きろ…キロ…キロロを聴きながら…
ちゃうな、聴かんわ…
きろ…きろ…
寝るわ
またな
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コメント欄より、コラムのテーマを募集します
「これについて書いて欲しい」
このサロン内だから書ける内容で
皆さんの期待に応えられたらと思います、是非
幼稚園の時に「名を残さねば」と考えた
野村さんは、特別な人だと感じました
その頃から得意だったお笑いを仕事にして
レベルの高い芸を幾つも身に付けられて
才能と努力の人だと思います
これからは、幅広い分野の才能が多くの
人達に知られて、良いお仕事や出会いに
繋がっていくと信じています
いつの日か、野村さんが制作された映画を
観せて頂くのを楽しみにしています