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雑談

公開·1名のメンバー

リバー・ソングスあとがき

※大前提として、サロン内記事での発言や内容は口外禁止です


つい先日、ABCホールにて

「リバー・ソングス」という芝居公演があった





【概要】

大阪に流れる河川を舞台とした短編戯曲

それらが一つの話として繋がっていく


いやー、しんどかった

兼業作家の辛いところです


元は昨年10月、吉本のスパイシースケジュール管理で行われた

「あっかんべー」千秋楽の日





喫煙所にて

とある部署の社員から持ちかけられた



小劇場の人とご一緒できるなんて

やるしかないのだ

(小劇場フアンからはまだ白い目で見られている。合言葉は「どうせ吉本の芝居、観なくても分かる」)


その時点で諸手を挙げて二つ返事しようと思ったが社員がぽつり


「12月なんですけど」


吉本には稽古という概念がないのだ

執筆は紙とペンがあれば後は自動書記だと思っているのだ


後で聞けば他の人もプリプリしたらしく

そのおかげで2月に変更となった


で、だ

最初の依頼で聞かされたのは

脚本、演出の担当

新作を作るのは大変であると同時に、やはり嬉しいものなのだ


前向きに返答して暫く経つと

「演出だけでも構いませんか?」

と来た

構うやろ、どういう事やねん


野村は怒らせると面倒で有名な行列店です


当時のマネージャーの携帯をぶん取り(人でなし)

秘匿業務メールを勝手に閲覧(罪に問われる)


そこに書かれていたのは大人の事情の二乗

山盛り勝手な都合が書かれておりまた憤慨

そんな事なら降りる(何様)と話した


そこから数日後、ようやっと向こうから

「当初の予定通り、脚本と演出で」

となった


また暫く経って、本番1ヶ月そこら前になって

ようやっとイベントチラシが完成したと

それが先のポスターだ

お気づきいただけただろうか




いや、浮いてる

みんな担当、別れてる

そのテイストは教えといてくれよ

てなことがあり、何とか舞台に漕ぎつけた

川だけに

観ていただいた方ばかりでは無いと承知で

ただ何でもかんでもnoteに書くのはと思い

こちらで筆を執りました次第です


「あまのがわ」


天野川は枚方市に位置する川で、七夕に準えた逸話や伝承もあるそうで

何か思いつきそうなので選んでみた


川かぶり(包茎の話じゃないよ)だけない様に

作家全体でリモート打ち合わせをした


真っ先に大王(後藤ひろひとさんの愛称)が

道頓堀川を取った

その時点では、わかぎゑふさん以外は

誰も河のイメージどころか話も無く

ぼんやりとどこでも良いです感がある中で

「天野川でもいいですか」

と言った野村は勇ましかった


こいつ、もう本を書けているのか?と

戦慄が走ったのがzoom越しでも分かった


勿論、出来ている訳がない

何てったって兼業、私は兼業

何てったって兼業、素敵な兼業

兼業は辞められない止まらないのである


前置きが長いな

肝心の"あとがき"だ


簡単にあらすじを…

物語の舞台は枚方市にある廃業した喫茶店

雨が降り頻る中、黒ずくめの女4人がやって来る

彼女たちはたった今、殺人を犯した

それぞれの元カレである一人の男を

川に埋めた後、女たちは犯行を

そして自分たちの過去を振り返る…


といった感じです

勿論コメディも入っていますが、一応のサスペンス


その四人の女ですが


八木(やぎ)

吉本新喜劇 鮫島幸恵


土屋(つちや)

吉本新喜劇 吉岡友見


美川(よしかわ)

佐々木ヤス子


諏訪(すわ)

田川徳子


劇団コケコッコーフリークはご存知の

ええ女優さんらにお願いしました


因みに…

元はこの四人で年内、芝居をする予定でしたが

コロナでいまひとつ見通しが立たずで

いっちょ前哨戦として挑んだ背景もあります


まず、役名なんですが

天の川での織姫、彦星がいますよね


天体的に言えば彦星は「アルタイル」

それを取り巻く星たちから名付けました


八木→やぎ座


土屋→


美川→さそり座→美川憲一→美川(みかわ)の語感が悪いので"よしかわ"


諏訪→はくちょう座→スワン→諏訪


といった感じです

そうです

その通りです


土屋の理由を忘れました

絶対に星の名前から取ったのに、画像を見返しても

土屋感のある天体名が見つかりませんでした

クイズにしましょう


で、この4人が犯行に及ぶ経緯としては

殺害した彼からの日常的な暴力

それは別れてからも心や体を蝕んでおり、

決別を誓って行動に移しました


本編15分の間、常に雨が降っているのは

天の川は年に一度、七夕にしか二人は逢えない

なのに雨が降ってしまうと、その一度の機会も失ってしまう

それに準え、雨が降り続けることで

このどうしようもない彦星から

それを取り巻くように位置する彼女達との

永遠の別れを表現しました(分かるか)


そう、僕は出る予定ではありませんでした

彼女達4人でやる事に意味があると思っていたので


ところが台本を書き出してからのこと

大王から一本の連絡が

・野村くんにも芝居には出てほしい

・難波に向かう設定でお願いしたい


パニックでした

殺害した後、枚方で潜伏してる人間がミナミへ…?

俺、誰…?


真っ先に浮かんだのは

殺したはずの彼が喫茶店にやって来る

もしくは

殺したはずの彼にそっくりの誰か


でも、そっくりの人がやってくる

は名作「ほなさいなら」で使った設定

うーん…と思いながら、最後は本番の

たまたま店にやって来た警察官、となりました


その後も

警察官なら別の座組の芝居で警察官を

同一人物としてやってくれ

となり

隠れて出てくるはずがうっすらネタバレ状態での登場となったり

まぁ色々とありましたが無事に終われば良いんです

何より楽しかった


で、公演が終わった今も尚

実はまたお芝居をしています


近日中にお知らせ出来ればなぁ


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コメント欄より、コラムのテーマを募集します

「これについて書いて欲しい」

このサロン内だから書ける内容で

皆さんの期待に応えられたらと思います、是非

閲覧数:1417
まき
まき
4 日前

野村さんこんばんは。リバーソングス配信で見させていただきました。


シリアスでしたが、佐々木さん、田川さん、鮫島さん、吉岡さん、野村さんの演技で惹きつけられました。


野村さんの創る作品は記憶に残るというか、刺さる部分もあります。



野村さんにとってお芝居とはなんですか?

今までの作品を例えるならどういう存在ですか?

(何度も聞かれてたらすいません)

令和喜多みな実野村の野村文庫

僕がゆる〜く雑談を呟きます。コメントお待ちしています。

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